今日、8月15日は一般的に“終戦の日”とされ、日本では先の大戦で犠牲となった310万柱の英霊に対し、御霊安かれと祈ると共に、不戦の誓いをします。しかし、個人的には“終戦”という言葉に対しては違う考えをもっています。先の大戦で戦火に散った方の中にはいまだ遺骨さえも還ってきていない、どこで亡くなったのかさえも、もっと言えば本当に亡くなったのかさえも不明な方が多くいらっしゃいます。そのような方のご家族にとってみれば、戦争はいまだ終わっていないのでは、、、と思うからです。戦争は決してしない、そのためにも日本の防衛の議論もしっかりとしなければいけないと思います。
先の大戦終戦前夜(1945/8/14)、兵庫県香美町の香住沖で日本海軍の海防艦2隻が米潜水艦の魚雷攻撃を受け、2隻の乗員411名中56人が犠牲となりました。魚雷攻撃の水しぶきと爆音を陸から見ていた当時の香住の漁師の方々は、潜水艦がまだいるかもしれないという危険を顧みず、漁船を沖に出し、海に投げ出された乗員を救助し、香住港や香住小学校の体育館、民間の方の自宅などに収容して負傷者の治療、遺体の埋葬に当たったそうです。日本史上終戦前日のこの香住沖海戦は日本にとっても最後の海戦となっています。
毎年、香美町の香住JCは地元小中学生に対して出前授業を行い、勇敢で温かい人たちがおり、そのために多くの乗員が助かったことを子どもたちに対して伝承しています。
実際に戦争を経験していない世代だからこそ学ばなければいけないし、伝えなければいけないと思います。