今日は小雨の降る中、第17回香美町子牛品評会前期の部が開催されました。
雄・雌の部では、上田伸也さんのうえだ676号が一等一席となり、去勢の部では田中一馬くんの勝美忠号が金賞一席となりました。おめでとうございます!
約10年前のことですが、全国和牛登録協会の調査で、和牛についての驚くべき数字が明らかになりました。全国の黒毛和牛の繁殖メス牛のうち、99.9%が「田尻号」という一頭の但馬牛の種オス牛の子孫であるとのことでした。
雌牛の99.9%が「田尻号」の子孫ということは、生まれてくるほとんどの日本の黒毛和牛は「田尻号」の子孫ということになります。
この田尻号が生まれた背景には、香美町小代の地が優良牛を生産するのに適した自然環境と地理的環境が揃っていたこと、良い牛を見極め、良い牛を育てることに心血を注いできた先人の努力があったんだと思います。
コロナ禍で“アマビエ”という妖怪が注目を集めていますが、日本には古くから『牛頭天王』という神がいました。祇園精舎の守護神で、古くから多くの人々の信仰を集めていました。
このように、日本にも、この地域にも古くから牛と共に歩んできた歴史があります。これからも畜産振興もしっかりと取り組んでいきたいと思います。